


ハード・ロックの日=せっかくの金曜日だが、クリスマスなので...
お客様が来られるまで、てきぱきと「歌謡曲ナイト」の片づけを完了。
通常セッティングに戻せたところで、最初のお客様。タイミングいいね。
誰も来ないと覚悟していたので、常連のお客様がぽろぽろ来られたのにはほんと感謝です。
別に「気分はクリスマス」というわけではなかったのですが、
たまたま届いたBLACK SABBATHを連発で聞いてて、さすがにこの手の悪魔的な音楽はどうかと...
ハード・ロック範疇でも少し落ち着いたものを聞きたくなりました。
【DETECTIVE/DETECTIVE】
SILVERHEADがかなり好きだったので、MICHAEL DES BARRESの新しいバンドということですぐ購入。77年だ。
最初聴いたときは「あれっ?」だったが、今は気に入っている。
SILVERHEADでの元気一杯のDES BARRESとは違った、渋い歌が聴ける。ブルージーだ。
(SILVERHEADでもいくつかのバラード秀曲を残しているので、
通じるところがあるといえばあるのだが)
場違いな感じだが、YES、BADGERにいたTONY KAYEがキーボード。
出しゃばらずに職人に徹している印象。
「Recognition」の味わいは財産だね。
時は1978年春、とある大学の入学式。
クラブ勧誘の為、いろんな部が誘致コーナーを設置。
軽音楽部はでかいPAスピーカーからロックを流していた。
その時、「Recognition」が流れた。
「地味やな〜もっとノリのいいのをかけんかい」と思ったが、今思うと渋い。
誰の選曲だったんだろうか。
DETECTIVEはちょっと元気のない次作で消滅。
人の記憶に残る有名バンドの狭間に存在した、通好みの隠れた名?バンドです。
以前、お客様にDETECTIVEを知っているか?と聞かれて、
持ってると言うと感心されたが、その程度の「知られて無さ」なんだろうな〜。
【FREE/HIGHWAY】
昨日の気分=迷わずこのアルバムに手が伸びた。
LIVEやFIRE AND WATERに隠れがちだが、これを名盤に挙げる人も多い。
なぜなら、おそらく「Be My Friend」が聞けるからだ。
昨夜もお客様が大好きとの事で...狙ってかけたわけじゃなかったので、共感できて嬉しいです。
アメリカのルーツミュージック・ロックに接近したルーズなレイドバック感もあるが、
FREEの大きな特徴である、「青春のやるせない哀愁感」の表現ではこのアルバムが最高だろう。
ラストの「Soon I Will Be Gone」のせつなさたるや...
「Be My Friend」は、自分の中での「ハードロック系名バラード」のかなり上位。
あとは?RORYの「I Fall Apart」、PUEPLEの「Soldier Of Fortune」、
RAINBOW=JOE LYNNの「Streets Of Dreams」、あたりがかなり上位だね。
ともあれ、FREEは侍が揃ったいいバンドだった。
【BILLY COBHAM/SPECTRUM】
1984に存在するおそらく唯一のJazz系アルバム。
ドラマーBILLY COBHAMの1stソロアルバムで、
最高作(というのはモノの解説から。コレしか聞いたことないのでオレは最高かどうかわからん)。
Tomy Bolinがギターを弾いているので、今でこそロックファンにもそこそこ知られたアルバムだが、
オレはこのLPを「Come Taste The Band」のずっと前の高校1年の時に買った。
「Stratus」という曲が入っている。邦題「層雲」。
かなりの人が同意すると思うが、Tomy Bolinの最高の演奏が聴ける。
しかもベースラインも最高にカッコいい(この曲は確かLEE SKLAR)。
ハードロック好きも納得できるグルーヴだ。
なんでこのアルバムを若い頃に買ったか?という話を昨日お客様としていた。
高校1年で軽音楽部に入ったオレ、学校であった演奏会で先輩のバンドが5曲くらい演奏したのだが、
その冒頭が「Stratus」だった。いやはや今思うと高校生がこの曲をやるかね〜
その他の曲で覚えているのは「Fire And Water」、
そしてこの曲も実はその時の先輩たちの演奏で知った曲「I Fall Apart」、あとは覚えていない。
カセットで録音していたので曲が気に入り、
後日ギターの人のクラスまで行って(上級生のクラスへ行くのはちょっと勇気が要った)、
曲名を教えてもらった。
「層雲」という単語が思い浮かばず、メモには「So On」と書いたのを覚えている。
で、このアルバムや、RORYの1stを買いに行ったわけだ。
ちなみにその時の俺たちの演奏...最後の出番だったのだが、
実行委員が時間切れと言いに来て、1曲しかやらせてもらえなかった。
大抗議したがダメ。ちょっと泣いた。
NAZARETHのカヴァー「Bad Bad Boy」だけやらせてもらったのでした。