よろしくお願いいたします。
そんなわけで、気持ちにも少し余裕があり、
めんどくさいテーマを少し整理する気になりました。
前に、2回ほど触れたことがありますが、
PURE PRAIRIE LEAGUEと、関連のVINCE GILLについてです。
PURE PRAIRIE LEAGUEはもともとオハイオのバンド、
音の種類で言うとカントリー・ロック。
かなり田舎臭い味わいなので、
1984では一応火曜日アーチストにしています。
但し、最後の方の数枚、VINCE GILLが加入してからのアルバムは
かなりウエスト・コースト・サウンドにも通じる味わい。
アルバムの解説データにも
FIREFALLやEAGLESを思わせるところありとの記載が確認できます。
なので、土曜日アーチストとも言えそうです。
さらに事態がややこしいのは、
いわゆるカントリー・ロックでも、
ウエスト・コースト系の人がカントリーに接近している場合と
ナッシュヴィル系のカントリーアーチストで、
かなりロック寄りな音を聞かせている場合があり...
一般的にはウエスト・コースト系アーチストと
カントリー音楽の関係が無視できないので、
「カントリー・ロック」「カントリー畑の人のアルバム」は
土曜日に聴いています。
しかし、音の味わいは近くても
地域的にサザン・ロックのアーチストとみなされているバンドもいて、
それは火曜日...
いやはやややこしい。
自分でも各曜日のアーチスト振り分けはいい加減だなあと思います。
もとより、厳密にこだわっているわけでもないので、
堅苦しく考える必要もないですな。
簡単に言うと、自分の中でちょっと気持ち悪いのは
ナッシュヴィル系の人達をウエスト・コーストと一緒にしているところでしょうか。
土臭さという面で考えれば、火曜日かも?と思うのですが、
火曜日にしては、ソフトな音のものが多いので土曜日の気分なんです。
しかたないね。
で、VINCE GILLはソロになってからは前述の、
「カントリー畑の人のアルバム」に該当するので、
土曜日に聴いています。
ソロの最初の頃は、かなりウエスト・コースト風ソフト・ロックの風情もありますし。
前置きが長過ぎ!
PURE PRAIRIE LEAGUEについて。
以前にも書きましたが、当初メンバーにCraig Fullerがいました。
1969年の結成以降、メンバーの変更が激しく、
1978にはオリジナルメンバーがいなくなります。
約10枚のアルバム群を通じて音の味わいも次第に変化。
最後の3枚のアルバムに参加したVINCE GILLが、
間違いなくもう1人のキーマンでしょう。
PPL(と略します)のアルバムジャケットは
有名なノーマン・ロックウェルの絵が使われていて、
いつも登場するカウボーイのオッサンがキャラクターになっています。
このオッサン、ちゃんと名前がついている。LUKEというらしい。
アルバムも多いので印象に残る曲もそれなりに多いんですが、
最初期と最後期の印象が特に強いですね。
1972年の1stアルバム。
【PURE PRAIRIE LEAGUE / PURE PRAIRIE LEAGUE】

カントリー・ロックのマストアイテム?と参考資料にありました。
当然EAGLESと比較されたようです。時期的にもそんな頃ですね。
記念すべき1曲目の「Tears」
あらためて聴くとかなりのカントリー度。
でも、気持ちのいいコーラスや小気味良い掛け合いリードギター部分が好きでした。
いい曲だな。
次作のセカンドも1972年リリース。
【PURE PRAIRIE LEAGUE / BUSTIN' OUT】

このアルバムからヒット曲が生まれます。
しかもアルバムから2年も経ってからトップ30入りしたという。
一度は売れなくてRCAをクビになったらしいけど、
この曲のおかげで再契約したんだと。
「Amie」(邦題は「愛しのエイミー」)
Craig Fullerはこの2枚目までで脱退。やがてAmerican Flyerを結成します。
3枚目は少し間が開いて1975年。
【PURE PRAIRIE LEAGUE / TWO LANE HIGHWAY】

タイトル曲「Two Lane Highway」
この曲などは、かなり初期EAGLESの軽快な曲や
JACKSON BROWNEの「Redneck Friend」あたりに近いですな。
さすがに以下は割愛しますが、その後も
1976 Dance
1976 If the Shoe Fits
1977 Live!! Takin' the Stage
1978 Just Fly
とアルバムは出続けます。
このタイミングでオリジナルメンバーが全員いなくなり、
オーディションで新しいフロントマンVINCE GILLが加入。
今回色々資料を読んでいて、知りましたが、
オレはちょっと勘違いしていた。
VINCE GILLはもともとウエスト・コースト色の強い人で、
PPLの後、カントリー畑に転向したものと思い込んでいましたが...
実はもともとブルーグラス、カントリー系のキャリアがあったとのこと。
カントリー系の人のバック演奏などもしていたようです。
高校生の時のブルーグラスバンド時代にPPLの前座をやった事があるらしく、
オーディションでは高校生時代の彼のことをメンバーは覚えていたとのこと。
ちなみに、VINCE GILLがオレと同い年だと初めて知った。
それで、VINCEが加入して、
1979 Can't Hold Back
1980 Firin' Up
1981 Something in the Night
と、3枚のアルバムを残し、VINCEは脱退してソロになり、
PPLは消滅。
【PURE PRAIRIE LEAGUE / FIRIN' UP】

このアルバムから何か1曲となると、
1曲目の「I'm Almost Ready」もいいんだが...
やはりコレか。
TOP40ヒットの「Let Me Love You Tonight 」
サックスはDavid Sanbornですね。
最後のこのアルバムが秀作です。
【PURE PRAIRIE LEAGUE / SOMETHING IN THE NIGHT】

好きな曲ではコレ。
「Still Right Here in My Heart」
タイトル曲「Something in the Night」もカッコいい。
さて、ソロになったVINCE GILLだが、
次第にカントリー色を強め、
やがてグラミー賞の常連=スーパースター(カントリー界の)となります。
実はロック色のある最初の数枚しか持っておらず、
カントリーアーチストとしてのVINCEを語る資格はありません。
ミニアルバムが一つ出た後のコレを最初に買いました。
【VINCE GILL / The Things That Matter】

「True Love」をどうぞ。
疲れたのでこの辺にしておきますが、
今回は色々知らなかったことを見つけました。
※ PPLの「BUSTIN' OUT」にはMick Ronsonが参加している。
※ VINCE GILLの嫁さんは、Sweethearts of the RodeoのJanis Gill。
でも、別れたみたいで、後の嫁さんはAmy Grant。
※ PPLは解散したわけではなく、VINCEの後釜を入れてしばらく続いていたみたいだが、
一時Craig Fullerも復帰していたらしい。その後彼はLITTLE FEATへ。
お客様が出演するLIVEを見に行くので、今日はこのへんで!